白茶か緑茶か

ロ・ヴー

何年か前、「安吉白茶」というお茶が周りで流行っていた頃、このお茶は
「(中国茶の分類上の)白茶ですか?」という質問をよく頂きました。
確かに名前は「白茶」とついていますが「間違えそうな名前だけど緑茶
ですよ」と質問される度にお答えしたものでした。
安吉白茶は浙江省安吉県の銘茶ですが、安吉は陸羽の時代から茶の生産地
だったようです。

皆さんとても勉強家で、ネットで調べると安吉白茶を白茶に分類している
お店があるが、緑茶に分類しているお店もあるというのが疑問の理由だとか。

ヨーロッパなどでも白茶の信仰は厚く、White Tea を使った化粧品なども
販売されているみたい。
私自身、2004年にブルガリから『Eau Parfumee au the blanc(オ・パフメ
オーテブラン)』という白茶をベースにした香水が発売された時は、どんな
香りがするのかと、思わず衝動買いをしそうになりました。(笑)

その上「White Tea」には『美白効果がある』という噂話もあったようで…。
実際のところはよく解らないのだけど、本当にお肌に良いのなら、私も
毎日飲みたい。(笑)

そんな神話の多い白茶ですが、少し前にちょっと面白いお茶を頂きました。

九州の八女地区のお茶で、その名も「八女白茶」というもの。
「白茶と名前がついていますけど、これは本当に白茶でしょうか?」と
いうお題付き。(^^;


八女白茶

う~ん、
日本茶に詳しくないせいか、見た目はどう見ても緑茶(煎茶)にしか
見えないけど…。
ジイヤ先生と二人で飲んでみたところ、やっぱり「緑茶」でした。
後で調べてみたら、八女の黒木町と星野村の一部で、年間わずか80kg
しか栽培されない『幻の日本茶』と呼ばれるお茶だそうです。
白毫銀針をイメージしたお茶」ではあるみたいですが…。


八女白茶

普通の煎茶よりも茶葉の色が白く、お茶を抽出した時の茶湯の色も薄い
ため、この名前になったそうです。

しかしながら、この「八女白茶」白茶か緑茶かという疑問は抜きにして
とても美味しいお茶でした!

少しお湯の温度を落としてから蓋碗を使って淹れてみたのですが、
渋味は殆ど感じられず、ほどよい滋味のあるトロリとした滑らかな液体が
喉の奥に流れていきます。
まさに玉露のような味わい、とでも言うのでしょうか。
ホント、美味しかった。

「白茶でも緑茶でも、美味しいお茶だったらそれだけで十分じゃない
ですか~」って言うと、またお叱りを受けるかな。(笑)

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Posted byロ・ヴー

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