揚輝荘と不等辺三角形(4)
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2010年11月北園にて。熱田神宮の信長塀を模して作られた塀。内田康男と聞いて、最初はどんな小説?と思ったのですが、フリーのルポライター浅見光彦が次々と難事件を解決するシリーズの推理小説だったんですね。中村俊介さんや野際陽子さんが出演しているテレビの2時間ドラマなどにもなっている、有名な小説家だったのに作家の名前を知らなかったとは…。お恥ずかしい限りです。(汗話を振り出しに戻すと『不等辺三角形』は、揚輝...
揚輝荘と不等辺三角形(3)
聴松閣の1階から地下へ降りていくと、最初に目に付く地下トンネル。戦時中は防空壕の役目を果たし、多くの人の命を救ったとも言われています。ここから先は立入禁止。聴松閣のある南園と伴華楼のある北園を結ぶ通路だと思うのですが、階段を下りることは許されず。残念無念。視線を移すと長年「ある」という話だけで見ることが許されなかった、アジアからの留学生が描いた壁画が一面に広がります。少し傷みがあるみたいだけど、こ...
揚輝荘と不等辺三角形(2)
まずは昭和14年頃の揚輝荘の見取り図を。現在はマンションなどが建てられている場所にはテニスコートなどがあったようです。道路の様子も今とは少し異なって見えます。1万坪あったということですが、坪100万円として…、ああ、こんな下品なことを考えてはいけない…。(A^_^;そして現在の揚輝荘。お店からどれくらい近いのかが解るよう、マークを入れてみました。(笑)東西の並びには4軒の建物があります。(お店は揚輝荘側か...
揚輝荘と不等辺三角形(1)
少し前、ご当地本として私の周りで少々話題になった(世間では爆発的に話題だったけど)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹著』。私はハルキストではないので、彼の作品は数える程しか読んでいないけど名古屋が舞台になっていると聞き、とりあえずこれは読んでおくべきかな、ということで夏になる少し前に読みました。確かに名古屋が舞台ではあるけど、名古屋じゃなくても良かったんじゃ…。東京の大学へ行くか...
茶の医薬史 -中国と日本
-『神農本草経』には「神農が一日で72の毒にあたるも茶で解いた」と書かれていると、多くの本に書かれている。 <中略> ところが、どうしても見つからない。探し方が足りないのではないかと繰り返し探したが、それでもない。-こうして、岩間眞知子先生の「本草(薬)書の研究が始まった」とあった。(茶の医薬史―中国と日本 岩間眞知子著)岡倉天心の『茶の本』に「茶は薬として始まった "Tea began as a medicine"」という...
男にとって大切じゃなくて、女にとって大切なこと
某企業さんの「文化セミナー」をジイヤ先生が担当させて頂くことになりお茶淹れ担当として同行してきました。今回のセミナーは、参加者が自分たちでお茶を淹れるという体験学習ではなくお茶は全てこちらで淹れて、参加者は試飲をつつ講演を聞くというスタイル。一種類3煎くらいずつお茶を淹れて、皆さんにお配りするので、コマネズミのようにクルクル動かなければなりません。初めての会場の場合は下見をさせていただくことが多い...